おしりにニキビができていると、イスに座った時に痛みがあったり、服を着替える時に人目が気になったりして、行動が制限されてしまうことありませんか？夏場の時期は、水着になる機会が多くあり、特に気になると思います。

そこで今回は、セルフケアでのおしりニキビの改善法や、美容クリニックでのおしりニキビの治療を紹介したいと思います。

ニキビは顔だけではなく、デコルテ部分や、背中、おしりなど様々な部分にできてしまいます。特におしりニキビは、痛みを伴うことも多く、座って仕事をする時など不快に思うことも少なくないと思います。

なぜ、おしりにニキビができやすいか理由を紹介したいと思います。

顔やデコルテ、背中に比べると少ない分泌量ですが、おしりにも皮脂線があり、皮脂が分泌されています。毛穴に皮脂が詰まってしまうとアクネ菌が増殖し、ニキビが発生してしまいます。

座っている時におしりは体全体を支える役割をしており、かなり負担がかかっています。そのため、おしりの皮膚が摩擦され、角質が厚くなっていきます。

また、座っている時以外にも、下着の締め付けにより同じ箇所が何度も摩擦されると角質が厚くなる場合があります。角質が厚くなると、毛穴が塞がれやすくなり、アクネ菌が増殖する原因となり、ニキビが発生しやすくなってしまいます。

長時間座っている場合や椅子の素材、下着の素材になどにより、おしりはムレやすい環境にあります。

ムレや汗をかいたままの状態だと、ニキビの原因菌が発生しやすく、ニキビが発生しやすい状況といえます。

思春期ニキビが背中やデコルテに発生しやすい肌質の場合、おしりにも思春期ニキビが発生してしまう可能性があります。

おしりには、ニキビ以外の出来物ができることもあり、見分けるのが難しいかもしれません。

ニキビに似た症状の1つに粉瘤（ふんりゅう）やおできという症状があります。ニキビと粉瘤、おできの違いについて紹介したいと思います。

粉瘤とは、皮膚の垢や老廃物が溜まった腫瘍のことです。

良性の腫瘍のため心配はありませんが、ニキビのように自然治癒することが少なく、一度治ったと思っても再発することがあり、医師の専門的な治療が必要となります。

粉瘤は、始めは、痛みはありませんが、治療を怠り細菌感染した場合、強い痛みと炎症を起こす場合があります。

おできは、毛穴の奥底にブドウ球菌が入り化膿した症状です。体調が悪い時や、ストレスが溜まった時など、体の免疫が弱くなった時にできやすいと言われています。

痛みがあり、膿が溜まってしまうと固くなり赤くなって腫れる場合があります。

ニキビは、症状が悪化する前は白っぽく、炎症を起こすと赤くなり膿を持つ場合があります。それに比べて粉瘤は、見た目は肌色、またはできものの中心がずんでいる症状です。

また、おできは赤くなり膿を持つ場合があり、ニキビと非常に症状が似ています。

ニキビは自然治癒する可能性がありますが、粉瘤は繰り返しできやすく、さらに同じ場所に再発するといわれているので、専門医による治療が必要となるので注意が必要です。

おしりニキビと粉瘤は似ていますが、治療方法が異なります。ケアしても繰り返し同じ場所に出来物が発生する場合は、ニキビ以外の可能性があるので、病院へ行って相談することをおすすめします。

おしりニキビの治し方は、自宅でのセルフケアや、専門医で治療受けるなど様々な方法があります。

美容クリニックなどの皮膚の専門家の治療を受けて、おしりニキビを治療する方法があります。治療法の1つにピーリング治療があり、ターンオーバーを促進させることで、おしりニキビを改善することができます。

下記で詳しく美容クリニックにておしりニキビを治療する方法を詳しく紹介したいと思います。

顔のニキビと同じように、ニキビを潰すと跡に残る場合があります。また、潰した時に傷がつき、細菌が入って化膿する場合や、症状が悪化する場合があります。

まず、おしりニキビができてしまったら、むやみやたらに触ることはせず、患部を清潔に保つことを心掛けましょう。患部を清潔に保つために、洗い残しには十分に注意し洗浄することが大切です。

また洗浄する際は、ゴシゴシ擦るなどの洗い過ぎに注意しましょう。

顔のニキビと同じように、ターンオーバーを促すことによって、肌が生まれ変わり、おしりニキビが改善されます。ターンオーバーを促す方法としては、食生活を見直す、生活リズムを整える、運動をするなどの方法があります。

①食生活を見直す

油の多い食事や、刺激の強い食事は避け、3食バランスの良い食事を心がけましょう。アミノ酸やビタミン、ミネラルを多く含む食材がおすすめです。

②生活リズムを整える

顔のニキビと同じように、睡眠を十分に取ることがおしりニキビの改善に繋がります。

早めに就寝し、十分な睡眠を取ることで、成長ホルモンが分泌され肌の調子が整いやすくなります。

③運動をする

運動することで、血の巡りがよくなり、ターンオーバーが促進されます。

また、体を適度に動かすことで、ストレスが発散され、ストレスによるニキビの改善が期待できます。有酸素運動であるウォーキングなどがおすすめです。

おしりニキビに有効な市販薬は数多くあります。顔のニキビを治療するのと同じように、おしりニキビの治療には、ニキビの原因となる毛穴の皮脂の詰まりの改善や、角質を除去、ニキビの原因菌であるアクネ菌の殺菌、保湿がとても大切になってきます。

そのため、ピーリング作用のある薬や、スクラブが配合された薬、ニキビに有効な成分であるサリチル酸を含む薬などがおしりニキビに効果があります。

それでは次は、おしりニキビに効果のある市販薬の紹介です。

クリアゾーンボディウォッシュ

なぜニキビができるのかを根本的な部分から考え、作り出された商品です。デコルテや背中、腕、おしりなど、体のあらゆる部分のニキビに効果があります。

従来のスクラブより柔らかいソフトスクラブが配合されており、肌を傷つけることなく、角質や毛穴の皮脂の詰まりを取り除きます。

保湿性が高く、ニキビをケアすると同時に肌を保湿し、ニキビができる原因の1つである乾燥を防ぎます。継続して使用することで、ニキビの出来にくい肌質へ生まれと変わります。

ニキビを殺菌する作用のあるサリチル酸、保湿効果のあるアロエエキスやチャエキスなどの天然植物成分が配合されています。

アルコールフリー、オイルフリーに加え、無着色、無鉱物油、弱酸性のため、敏感肌の人でも安心して毎日使用することができます。

夜の入浴時に加え、スポーツなど汗をかいた後に使用することで、よりおしりニキビに効果があります。ボディ用のスポンジや手でよく泡立ててから、優しく患部を洗浄してください。

繰り返し顔にできる大人ニキビや、肌のブツブツ、背中ニキビやおしりニキビに効果があります。オールインワンタイプの全身使えるジェルクリームです。

浸透力が高く、ニキビに有効な美容成分が肌のすみずみまで行き渡ります。浸透力と同様に、肌の水分を保持する力が高く、ニキビの原因となる乾燥を防ぎます。

日本製で、乾燥しやすい肌や敏感肌を考えた配合になっているので、肌に負担をかけることなく安心して使用することができます。

さらに、全身のケアに加え、パックやマッサージクリームなど多用途なのも嬉しいポイントです。

ニキビケアに加え、美白効果のあるプラセンタ、肌のバランスを整えニキビの再発を防ぐアラントインが配合されています。

また、肌を滑らかにする紫根エキス、肌に水分を与えるカミツレ花エキス、ヒアルロン酸、肌をモチモチにするスクワラン、コラーゲン、肌の水分を保持するトレハロースの天然植物の美容成分が配合されています。

さらに、8種類の植物エキスがふんだんに配合されています。アルコールフリー、無着色の無添加の配合のため、肌の刺激が気になる人でも安心して使用することができます。

患部に合わせて適量を手に取り、手のひらで温めてから気になる部分に馴染ませてください。

馴染ませた後は、手のひらの体温使って浸透させるとより効果を感じることができます。入浴後に1日1回お手入れをするだけの簡単ワンステップです。

黒ずみやシミ、おしりニキビ専用のジェルクリームです。ニキビケアだけではなく、あせもや、荒れた肌にも効果があります。

さらに、美白効果もあり、しみやそばかすを改善する作用もあります。高分子のヒアルロン酸が肌の表面を乾燥から防ぎ、低分子のヒアルロン酸が角質の奥底まで浸透し、肌の水分を継続して保持します。

日本製のため、安全な品質で使用することができます。

肌に水分を与えるヒアルロン酸、しみやそばかすをできにくくする高濃度のプラセンタ、アルブチン、肌の水分を保持するセラミドが配合されています。

無着色、無鉱物油、アルコールフリー、パラベンフリーの無添加の配合のため、デリケートな部分にも使用しても負担のかからない低刺激処方です。

朝と夜の1日2回に気になる患部に優しく馴染ませてください。

おしりニキビを治す方法で紹介しましたが、ピーリング治療でおしりニキビを改善することが可能です。

薬剤を肌に塗り、化学の力を使って肌の表面や古い角質を剥がし、ターンオーバーを促進させる治療法です。毛穴に詰まった皮脂や汚れが取り除き、肌の表面が剥がされることで新しい皮膚が再生され、ニキビのない肌へ改善します。

各クリニックによって治療の名称、使われる薬剤、料金が異なります。

湘南美容クリニック、品川スキンクリニック、城本クリニックの3つのクリニックのピーリング治療を紹介したいと思います。

サリチル酸マクロゴールという薬剤を使ったケミカルピーリングを行っています。サリチル酸マクロゴールは、肌に優しい薬剤で、敏感肌の人でも安心して治療を受けることができます。

肌のしみや、そばかす、くすみ、ニキビ、ニキビ跡、小じわ、はり、毛穴、肌のざらつきに効果があります。

顔だけではなく、首やおしり、背中、デコルテ部分にも治療することが可能です。

肌への副作用は、肌が赤くなる、熱を持つ、痒くなる、ピリピリする、乾燥するなどの症状が現れる場合があります。

コラーゲンピールというピーリング治療を行っています。品川スキンクリニックにてケミカルピーリングも行なっていますが、公式サイトではおしりニキビの治療でケミカルピーリングを行なっているか確認できませんでした。

しかしコラーゲンピールは、顔以外にも様々な部位において治療を受けることができます。

コラーゲンピールは、トリクロロ酢酸などの薬剤をマッサージしながら肌に浸透させ、毛穴の皮脂や角質を取り除き、ターンオーバーを促進させる治療方法です。

肌のざらつき、ニキビ跡などの肌質改善の効果があります。

肌への副作用は、治療中に痛みがある、治療後に肌が熱を持つ、痒くなるなどの症状が現れる場合があります。

城本クリニックでは、湘南美容クリニックと同じく、サリチル酸マクロゴールを使ったマクロピールというピーリング治療と、グリコール酸、サリチル酸を使ったケミカルピーリングを行なっています。

城本クリニックの公式サイトでは、顔全体の料金のみの記載となっていますが、おしりニキビにもピーリング治療を行っているようです。

治療する部位によって料金が異なる場合があるため、事前に確認することをおすすめします。

肌への副作用は、むくみや腫れ、内出血などの症状が現れる場合があります。

クリニック名	治療名	価格
湘南美容クリニック	ケミカルピーリング	おしり 6,480円
品川スキンクリニック	コラーゲンピール	10cm×10cm 10,000円
城本クリニック	マクロピール	15,000円
	ケミカルピーリング	7,000円

おしりニキビを治療する方法は豊富にありますが、まずはおしりニキビを予防することが大切です。

患部をニキビに有効なアイテムで洗浄することに加え、清潔に保つために、汗をかいたらすぐに拭き取り、こまめに下着を変えることをおすすめします。

いくらおしりニキビに有効なアイテムを使って患部を洗浄しても、洗い残しがあるとニキビが発生してしまう原因となります。十分にすすぎ、洗い残しがないように気をつけましょう。

締め付けが強い下着は刺激となり、患部を悪化させる場合や、摩擦が原因で新たにニキビが発生してしまう場合があります。

体に合ったサイズの下着を着用するように気をつけましょう。

ムレはニキビの原因菌を発生させる原因となります。ナイロン製などのムレやすい生地は避け、通気性の良い服装が望ましいでしょう。

また、ムレを解消するために長時間座り続けることはなるべく避け、時折席を立つなどしてムレを逃すように心がけましょう。

おしりニキビを治す方法でも紹介しましたが、食生活の乱れや睡眠不足はおしりニキビの原因となります。

油を多く含んだ食事は避けバランスの良い食事を心がけましょう。また、ホルモンバランスを整えるために、十分な睡眠を取ることが大切です。

おしりニキビは自然治癒する場合もありますが、おしりは座ったりするなど負担がかかる頻度が多く、一度できてしまうとなかなか治らない場合もあります。

また、症状が悪化すると、色素沈着を起こす場合や、ニキビ跡になる場合があるので、早期の治療が必要です。おしりは角質が厚い分、通常の化粧水などが浸透しにくいため、自宅でセルフケアを行う場合は、上記で紹介したおしりニキビに特化している商品を使うことがおすすめです。

おしりニキビに特化した商品を継続して使用することで、効果を感じることができます。また、自宅のセルフケアが難しい場合は、美容クリニックでの治療がおすすめです。

専門医による適切な治療を受けることにより、おしりニキビを確実に治療することができます。

おしりニキビの症状が現れた場合は、放置せずすぐにケアし、ニキビのない健康的な肌を目指しましょう。